ブログを始めてGoogleアナリティクスを入れたのですが、直帰率と離脱率の違いがわかりません。数値の目安とか具体的な改善方法を教えて下さい!
こんな悩みを解決します。
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直帰率と離脱率の違い
直帰率と離脱率の調べ方
2つの数値の目安と改善方法
今回は、直帰率と離脱率の違いというテーマでお話しします。
結構あるあるだと思うのですが、直帰率と離脱率ってややこしいですよね。
実際に僕も、ブログを始めたときは2つの違いが全くわからず同じようなものだと思って見ていました。
しかし、直帰率と離脱率は見ている場所が違うので別々で分析することが大切です。
この記事では、具体例を踏まえつつ2つの違いや目安の数値について解説していくので最後までじっくり読んでみてください。
直帰率と離脱率の違いは?
まずは、直帰率と離脱率の違いについて説明します。
簡単に説明すると以下のような感じですね。
・離脱率:そのページが見られた回数に対して出口になる割合
上の言葉だけみてもイマイチだと思うので、もっと詳しく説明していきますね。
直帰率はそのページだけ見て離脱した割合のこと
直帰率を式で表すと、以下のようになります。
直帰率を求める式
たとえば、月曜日から金曜日までで以下のような閲覧があったとします。
・月曜日:ページA→ページB→ページC
・火曜日:ページC→ページB
・水曜日:ページB→離脱
・木曜日:ページA→ページC
・金曜日:ページC→ページA
直帰率はそのページだけ見て離脱した割合のことなので、サイトの入り口を見ればOKです。
入り口以外のページは、2ページ以上すでに見ていることになるので直帰ではないからですね!
実際に、5日間のサイトへの流入ページを数えると以下のようになります。
・ページAが入り口なのは2回(直帰は0回)
・ページBが入り口なのは1回(直帰は水曜日の1回)
・ページCが入り口なのは2回(直帰は0回)
直帰率はそのページだけ見て離脱した割合のことなので、ページAは2回のうち0回直帰なので0%となります。これはCも同様です。
一方、ページBは1回のうち1回直帰しているので、直帰率は100%となります。
こんな感じで、各ページの直帰率を求めることが可能です。
離脱率はそのページが見られた回数に対して出口になる割合
離脱率を式で表すと、以下のようになります。
離脱率を求める式
直帰率の例と同じように考えてみましょう。
・月曜日:ページA→ページB→ページC
・火曜日:ページC→ページB
・水曜日:ページB→離脱
・木曜日:ページA→ページC
・金曜日:ページC→ページA
直帰率は"入り口"を見ましたが、離脱率はページのPV数に対する出口の割合なので"出口の部分"を見ます。
・ページAのPVは3回(出口は金曜日の1回)
・ページBのPVは3回(出口は火,水曜日の2回)
・ページCのPVは4回(出口は月,木曜日の2回)
離脱率はそのページが見られた回数に対して出口になる割合のことなので、ページAは3回のうち1回出口になっているので33%となります。
同じように考えると、ページBは3回中2回出口になっているので67%、ページCは4回中2回で50%となりますね。
直帰率とまとめて書くと以下のようになりました。
・月曜日:ページA→ページB→ページC
・火曜日:ページC→ページB
・水曜日:ページB→離脱
・木曜日:ページA→ページC
・金曜日:ページC→ページA
直帰率 | 離脱率 | |
ページA | 0% | 33% |
ページB | 100% | 67% |
ページC | 0% | 50% |
※表は横にスクロールできます
直帰率と離脱率は見ている場所が違うので同じ数値にはなりませんが、若干関係があることがわかりますね。
2つの違いとして、直帰率は"入り口"、離脱率は"出口"に着目すると覚えておきましょう。
直帰率と離脱率の目安
結論、ある程度の目安はありますが明確な目安があるわけではありません。
これは、直帰率と離脱率はサイトのジャンルや流入元によって大きく変化するためですね。
たとえば、検索流入で入ってきた人とSNSで入ってきた人を考えてみましょう。
検索で入ってきた人は、なにか知りたいことを検索してサイトに流入してくるので、自分が知りたいと思っていたことが解決されれば直帰する可能性が高くなります。
一方、SNSで流入してくる人は、その人のファンであることが多いので、サイト内を循環してくれる可能性が高いです。
上のように、読者の属性によって直帰率と離脱率は変わるので、はっきりとした目安はありません。
それでも大体の目安が知りたい!
そうは言っても、大体でいいから目安を教えてほしいという人もいるかと思います。
ちなみに、当ブログの直帰率と離脱率は以下のようになっています。
・直帰率:64%
・離脱率:45%
だいたい直帰率は60%から80%、離脱率は50%くらいを目安にブログを運営していけばOKです。
離脱率と直帰率はGoogleアナリティクスで確認できる
直帰率と離脱率はGoogleアナリティクスで確認できます。
まだGoogleアナリティクスを導入していない人はWordPressでGoogleアナリティクスを設定する方法【手順はたった3つ】を参考にして導入しておきましょう。
直帰率と離脱率の確認方法
まずは、Googleアナリティクスを開いて、画面左にある『行動』➔『概要』をクリックし、右上の『期間』を選択します。
『行動』➔『概要』をクリックし、右上の『期間』を選択
『期間』は1ヶ月間や1週間で指定するとよいでしょう。
次に画面右下にある『レポート全体を見る』を選択することで、それぞれのページ分析をすることができます。
『レポート全体を見る』を選択
これで、各ページの直帰率と離脱率を見ることができます。
それぞれのページにおける「直帰率」と「離脱率」
【疑問】直帰率がめちゃくちゃ低いときは?
直帰率は、0%や一桁台の数値になることはありません。
もし、直帰率が極端に低い場合はダブルトラッキングの可能性があります。
ダブルトラッキングとは、アクセスを2倍で計測している現象のことです。
ダブルトラッキングをしていると、正しいブログ分析ができなくなってしまうので必ず修正しておきましょう。
修正方法は【直帰率が低すぎ?】Googleアナリティクス二重計測(ダブルトラッキング)の解決策3つで詳しく解説しているので参考にしてみてください。
直帰率が高くなる原因と改善方法
直帰率が高くなる原因は以下の7つです。
直帰率が高くなる原因
- 記事が読みにくい
- 内部リンクがない
- タイトルと内容の不一致
- ページの表示速度が遅い
- 知りたい情報がなかった
- 購入ページに移動した
- 記事を読んで悩みを解決した
順番に解説しますね。
その①:記事が読みにくい
記事が読みにくいと直帰率は高くなります。
たとえば、大事な部分がわからなかったり、文字ばかりの記事は最近では読まれなくなっています。
記事は大事なところがわかるような書き方をすることが大切です!
読みやすい記事を書くために以下のようなことに気をつけましょう。
- 色は基本3色まで
- 箇条書きを使う
- 表を使って整理
- 吹き出しを使う
- h2見出しの下に画像
- マーカーや太字は最低限
- 枠や背景を使う
上のことを意識するだけで、直帰率を下げることができます。
読みやすい記事の書き方は【保存版】誰でも読みやすい記事が書ける方法15選【文章&デザイン】で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
その②:内部リンクがない
内部リンクがないと、読者は記事を読んだらページを閉じてしまいます。
読者を離脱させないためにも、内部リンクを記事の中に設定して回遊率を上げましょう。
内部リンクを設置することでサイトの回遊率を上げる
ちなみに、内部リンクを設置するときは以下のことに注意しましょう。
- テキストリンクにはキーワードを入れる
- クリックされる生きたリンクを貼る
- 別タブで表示される設定にしておく
- 新しい記事が孤立しないようにリンクする
- 上位表示したい記事にリンクを集める
内部リンクを適切に貼ることで、SEO対策にもなるので上の5つを意識してみてください。
関連記事【SEO対策】内部リンクの貼り方と5つのコツ【リンク構造をチェックする方法あり】
その③:タイトルと内容の不一致
記事のタイトルと内容が一致していないと直帰率が上がります。
たとえば[リスニングを上達する方法]というタイトルなのに、記事の内容が[リスニングの教材紹介]みたいな感じですね。
上の例は極端ですが、自分の記事タイトルと内容があっているか改めて確認しておきましょう。
その④:ページの表示速度が遅い
ページの表示速度が遅いと、クリックされてもバックされてしまいます。
3秒以上画面が表示されないと、読まれる確率がガクッと下がるというデータがあるので対策をしっかりしておきましょう。
表示速度が遅くなる原因は以下のようなものがあります。
- サーバーが遅い
- 画像サイズが大きい
- CSSを追加しすぎ
- プラグインの入れすぎ
- Twitterなどの埋め込みが多い
自分のブログの表示速度が遅いと感じたら、上の項目を確認してみましょう。
サイトスピードについては【SEO対策】サイト高速化のためにやった5つのこと【解決策あり】で解説しているので参考にしてみてください。
その⑤:知りたい情報がなかった
知りたい情報がなければ、読者はそのページを閉じてしまいます。
読者がブラウザバックして、同じキーワードで再検索するのはSEO的にマイナスになるので注意が必要です。
再検索されないために、自分が狙っているKWでどのようなことが求められているか確認してから記事を書くことが大切ですね。
その⑥:購入ページに移動した
ブログには収益記事と集客記事の2つの役割があります。
集客記事から内部リンクで収益記事に読者を誘導する
実は、アフィリエイトリンクを踏んで購入ページに移動しても直帰率は上がります。
つまり、収益記事は商品やサービスを購入してもらうための記事なので、直帰率が高い方が良いのです。
必ずしも、直帰率が低い方がいいというわけでは無いので覚えておきましょう!
その⑦:記事を読んで悩みを解決した
ページを読んで悩みを解決した場合でも、直帰率は高くなります。
さきほど、知りたい情報がなくても直帰率が上がるという話をしましたが、悩みを解決しても直帰率は高くなるのでややこしい話です。
離脱率が高くなる原因と解決策
離脱率が高くなる原因は以下の3つです。
離脱率が高くなる原因
- 内部リンクが少ない
- 悩みを解決できたため
- 商品購入ページに移動した
離脱率は見られた回数に対して出口になる割合なので、どうしてその記事で離脱されたのか分析することが大切になります。
これも直帰率と同じように、収益記事では離脱率が高くなるほうが良いので一概に離脱率が低い方が良いというわけではありません。
それぞれのページの役割に合わせて分析&リライトすることが大切です!
リライトするときは平均ページ滞在時間を見ることが大切
悩みが解決されてもされなくても、その記事が出口になればどちらの場合でも離脱率は高くなります。
読まれているのか読まれていないのか判断するために、平均ページ滞在時間を見て確認してみましょう。
たとえば、同じ離脱率でも滞在時間が長ければ、読者が満足して離脱したと判断することができますね。
平均ページ滞在時間は、直帰率と離脱率を見る場所から確認してみましょう!
平均ページ滞在時間を確認する
離脱率が高くて平均ページ滞在時間が短い場合は、記事が読まれていない可能性が高いです。
【疑問】平均ページ滞在時間が0分なのですが..
平均ページ滞在時間は、ページAからページBに移動するまでの差の時間で計測されます。
なので、もしページBが自分のサイトでない場合、ページAの滞在時間は計測することができません。
もっとわかりやすくするために、以下の3つの例を見てみましょう。
②:ページA→ページB→離脱
③:ページA→ページB→ページC→離脱
①はAを見たあとにサイト外に出てしまうので、滞在時間は0分となります。つまり、直帰したときの滞在時間は0分と表示されます。
次に②は、A→Bの部分はサイト内でアクセスしているので、ページAの滞在時間は計測可能です。しかし、ページBの滞在時間はその後離脱してしまうので計測できず0分になります。
同じように③を考えると、ページA,Bは滞在時間が表示されますがページCは滞在時間が0分となります。
上のように、最後に閲覧されたページは滞在時間が計測されないので覚えておきましょう。
まとめ:直帰率と離脱率の違いを理解してリライトしよう!
今回は、直帰率と離脱率の違いについて解説しました。
・離脱率:そのページが見られた回数に対して出口になる割合
上の2つの違いをしっかりと押さえて、自分のブログを分析して効率よくブログ運営をしていきましょう。
ブログをリライトしたあとは、記事の検索順位を確認して自分の修正が正しかったか答え合わせする必要があります。
検索順位の確認は、検索順位を毎日自動で計測してくれるRankTrckerがおすすめです。
まだRankTrackerを入れていない人は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
今回は以上です。
関連記事【SEO最強ツール】Rank Trackerの価格・料金プランを徹底解説【導入手順あり】