・ブログのカニバリゼーションって何?
・カニバリの解決策をおしえてください!
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ブログを運営していると「カニバリゼーション(カニバリ)」という言葉を聞く機会が出てきます。
先にこの記事の要点を提示しておくと以下の3つ。
- カニバリを起こすことで記事の評価が下がる
- サチコやGRC,Rank Trackerを使うことで発見可能
- 4つの対処法を使い分けて解消できる
実はこのカニバリは、ブログに悪影響を及ぼす場合が多いので、しっかりと理解しておく必要があるのです。
そこで今回は、カニバリの原因と見つけ方、対処法について紹介します。
カニバリとは?
カニバリの見つけ方とその対処法
この記事を読むことで、カニバリに関する知識をほぼ網羅できるので、カニバリについて知らなかった人は参考にしてみてください。
カニバリゼーションはあるKWに対する記事の共食いのこと
カニバリゼーション(カニバリ)は、もともと「人食い・共食い」といった意味があります。
ブログやマーケティングでのカニバリは、以下のような意味です。
ブログでのカニバリ
- KW(キーワード)で検索したときに自分の記事が2ページ以上表示。
- KW検索したら毎日違う記事が上位表示。
もっと噛み砕いていうと、KW検索に対して自分の記事が複数表示されたり、日によって違う記事が表示される現象をいいます。
上のようになってしまう原因は、Googleが検索キーワードに対して複数の記事が答えになると判断しているからです。
上のように「カニバリ」を起こしてしまうと、ページパワーが分散されてしまうので、記事の評価が下がってしまいます。
まさに記事同士が「共食い」してしまっている状況ですね。
カニバリの見つけ方は大きく3つ
カニバリは、以下の3つのツールを使うことで発見可能です。
カニバリを発見できるツール3つ
- (有料) GRC, Rank Tracker
- (無料) Googleサーチコンソール
- (有料) Ahrefs
結論、③のAhrefsはとても高価なツールなので、①②を使うのが一般的です。
この記事では、①と②それぞれのツールでカニバリを発見する方法を紹介します。
カニバリを見つける方法①GRCやRank Trackerを使用する
GRC や Rank Trackerは、キーワード毎に記事の検索順位を計測・記録してくれるツールです。
ブログでのカニバリ
- KWで検索したときに、自分の記事が2ページ以上表示。
- KW検索したら毎日違う記事が上位表示。
このツールでは、②のカニバリを確認することができます。
当サイトでは、Rank Trackerを使用しているので、今回はRank Trackerを使用した確認方法を例として紹介しますね。
「KW検索に対して毎日違う記事が上位表示」されていることを確認すればいいので、見るべき項目は「キーワード」と「記事URL」の部分です。
登録したキーワードに対して、毎日記事のURLが変わるようであれば、カニバリしている可能性が高くなります。
全てのKWに対してチェックするのは大変なので、前日と大きく順位変動したKWのみチェックすればOK!
というのも、日によって違う記事が表示されるので、検索順位変動が大きくなりがちだからです。
GRCでも同じようにキーワードとURLをチェックすれば、カニバリを確認できます!
カニバリを見つける方法②Googleサーチコンソールを使用する
ブログでのカニバリ
- KWで検索したときに、自分の記事が2ページ以上表示。
- KW検索したら毎日違う記事が上位表示。
Googleサーチコンソールでは、カニバリ①を発見することができます。
具体的な手順は以下の3ステップです。
- 検索パフォーマンスをクリック
- クエリからキーワード選択
- ページをクリックしてURL確認
それでは確認していきましょう。
検索パフォーマンスをクリック
まずはGoogleサーチコンソールにアクセスして『検索パフォーマンス』をクリックします。
クリック数→調べたいキーワードを選択
次に『クリック数』を選択してカニバリを調べたいキーワードを選択してください。
ページ→URLを選択
最後に『ページ』をクリックすれば完了です。
このとき、1つのURLしか表示されていなければカニバリは起こっていません。
複数のURLが表示される場合でも、「クリック数」や「表示回数」が「0」ならカニバリを心配しなくて大丈夫です。
カニバリが起こった時の対処法は4つ
上の方法でカニバリを発見した場合は、以下の4つの方法で対処しましょう。
カニバリの対処法4つ
- 記事をリライト
- ページの統合
- URLの正規化
- 記事の消去・noindex
それでは、1つずつみていきましょう。
カニバリの対処法①記事のリライト
記事をリライトすることで、カニバリを解消できる場合があります。
結論、以下の2つの部分に気をつけてリライトしましょう。
カニバリの解消法
- 意図しないKWを消去
- 重複部分の削除
例えば「英会話 大学生」という記事を書いていた場合、検索上位表示させたくない記事から「英会話 大学生」というKWやコンテンツを消去します。
特に「見出し」や「タイトル部分」にキーワードが入っている場合は、消去しましょう。
カニバリの対処法②ページの統合
カニバリしている記事同士を統合して「1つの記事」にする方法もあります。
この方法は、2つの記事が検索キーワードに対して満たす場合に行うことで、記事の網羅性を上げることが可能です。
通常、2つの記事を統合すると、片方の記事の「被リンク」「評価」「アクセス」は消えてしまいます。
しかし、301リダイレクトすることで、上の3つをもう一つの記事に引き継ぐことが可能です!
カニバリの対処法③URLの正規化
記事URLをCanonical(カノ二カルタグ)を使うことで、カニバリを防ぐことが可能です。
「正規化」は少し複雑なシステムなのですが、記事Bから記事Aに正規化した時、下の表のように整理できます。
ブログ内部の表示 | 検索エンジンでの表示 | 記事の評価 | |
記事A | 記事A | 記事Aが表示 | 記事Aに集まる |
記事B | 記事B | 記事Aが表示 | 記事Aに集まる |
もっと噛み砕いていうと、ブログ内部では記事AとBを表示し、検索表示では記事Aのみを表示することです。
図にすると以下のようになります!
Canonicalタグを使ったURL正規化
URLの正規化のメリットは以下の3つです。
URL正規化のメリット
- 記事Aのみを表示してカニバリを防ぐ
- ブログからは記事A,Bを閲覧可能
- 記事Bの評価は記事Aに引き継がれる
先ほどの「統合」と違い、記事を1つにすることなくカニバリを防ぐことができるので、2つの記事を残したい場合におすすめです。
カノ二カルタグの設定は、WordPressテーマによって変わります。
当サイトで使用しているAFFINGER5(アフィンガー5)であれば、記事投稿画面から設定可能です。
カノ二カルタグの入力
自分のWordPressテーマで「カノ二カルタグ」が設定できるか確認してみてください!
カニバリの対処法④記事の消去・noindex
カニバリしている記事を消去することで、カニバリを解消できます。
あるいは、「noindex」にすることでもカニバリを回避することが可能です。
「noindex」は、記事を検索エンジンに登録しないようにする設定のことを言います。
結論、記事の消去とnoindexの使い分けは以下のようにすればOKです!
- 記事を残しておきたい → noindex
- 低品質な記事 → 消去
「noindex」と先ほどの「カノ二カルタグ」の両方とも検索エンジンに表示しないものなので、使い分けをどうすればいいか悩む人もいるかと思います。
2つは以下のような違いがあるのでおさえておきましょう!
検索エンジン | ブログ内部 | 記事の評価 | |
noindex | 表示しない | 表示 | 消える |
正規化(カノ二カルタグ) | 表示しない | 表示 | 引き継ぐ |
結論、カニバリしている記事が低品質な記事の場合は、noindexにしましょう。
というのも、低品質な記事をカノ二カルタグで正規化した場合、悪い評価を引き継いでしまうからです。
しかし、上でも書いたように、低品質な記事は一般的に消去するのが無難です。
ここまで色々と、カニバリの対処法について紹介しましたが、まとめると以下のようになります。
カニバリの対処法4つ
- 記事をリライト
→簡単に修正できる場合 - ページの統合
→網羅性を上げる - URLの正規化
→2つの記事を残したい - 記事の消去・noindex
→低品質な記事
まとめ:カニバリを解消して検索上位を目指そう!
今回は、カニバリの発見方法と解消法について紹介してきました。
簡単にまとめると以下のようになります。
- カニバリを起こすことで記事の評価が下がる
- サチコやGRC,Rank Trackerを使うことで発見可能
- 4つの対処法を使い分けて解消できる
長々と話してきましたが、初心者の人はカニバリを気にするよりも、しっかりサイト設計をして50記事書くことが先です。
50記事書き終わったり、検索上位記事が増えてから確認すれば良いので、まずはコンテンツを増やしていきましょう。
検索上位表示されているか確認するなら、カニバリのチェックもできるRank Trackerがおすすめです。
Rank Trackerの使い方については以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
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